nineシリーズ二作目としての感想を綴りたい。メインヒロインは妹。
一作目では音楽、テキストがいいなぁと感じたところであったが、本作ではそれらが織り込み済みであるから感想はそれ以外についてだ。
まず、ネガティブなところだが、序盤が結構退屈だった。やってるうちに想定されたシナリオ自体が短いのだろうなということが感じられ、必死に引き延ばしている様子が見て取れた。延々と中身のない会話を聞かせられ、はやく急展開こいと願っていた。
そもそもなんだが、物語を膨らませるのに向いてないキャラ設定のように思う。クラブ活動があるわけでもないので学校ではまず会話が弾まない。会議をするのは家か都の働いているカフェ。関係ないヒロインは設定を後出しするためにあまり接触してこない。ゆえにシナリオの構造は明白で、メインヒロイン(前作は都、今作は天)といちゃいちゃしながら急展開を待つということになる。
そして、事態が動き出してからも見え透いた展開にあきれ果てた。前作との大きな分岐となった、天が深追いして捕らえられるからはじまる一連の展開である。気配を消す能力なのに見つかるなんてださすぎるでしょ。物語を展開するうえで必要かもしれないけど、もっと丁寧にやってほしかったっていう思いがある。妹の独断専行で捕まった、なんてちょっと投げやりに聞えた。
さらにその後、今度は能力に覚醒して副作用で自身となぜか主人公の存在が消えそうになる。このあたりの既視感がすごくて、願いをかなえるもののために争ってました~みたいなオチを後々出されたら血管破裂して死にそう。
でも、終盤主人公が敵に単体で乗り込んだのは最高におもしろかった。前作の感想で言い忘れたけどCGが最高にかっこいい!エフェクトも手が込んでるし、音楽も盛り上げてくれた!
おもしろさの余韻は最後まで抜けることなく、明るいエンドを見れて結果的に満足。
あと今作でも人が死ぬ展開があったわけだけど、次回では一体どうなっちゃうのって思う。そこのダークなとこを主人公の能力の開花と合わせていい感じに落とし込んでくれると期待。
最後に
一作目、能力と関わらないことで幸せを迎えた都のエンドが今作で引きたったように思う。そこにシリーズとしてのよさがあるのかななんて思ってみたり。(今回、都の出番が少なかったのちょっと残念だったけど。)
はるいろでは春風先輩とどうえっちする展開になるのかどんな熱いバトルが繰り広げられるのか楽しみ。