今年やった中で一番好きかもしれない。
テンポ重視の本作であるがエフェクト、音楽は言わずもがテキストが圧倒的にいい。それこそ一番空高く輝いている作品の一つだと思う。
あらすじは男の妄想を具現化させたかの如く進む。主人公と夕里はひょんなことから魔法の糸でつながれ、お互い一メートル以上離れることなく生活をともにすることになる。そしてそんな至近距離の生活の中で心の距離も急接近していく。
進めるにつれ夕里のかわいいとこがどんどん見えてきて、というか夕里の方からまるで寄り添ってくれるようでそれだけでなんだか満たされていく思いになった。............と同時に、俺の人生、そういう世界線もあったらよかったのにっていう過去の思いを思い出しながら、今にも泣きだしそうでもあった。夕里は俺の中の理想のヒロインなのかもしれない。
また、高速なテンポの中にも丁寧な構成が光っていたという点は強調しておきたい。
主人公がほかの女と話していたら嫉妬する夕里なんかもちゃんと描かれていて、えっちでは真実の愛を感じた。
えっちのときキスしたがる女かわいい。
すべての言動が好きすぎる。
やっぱり夕里ほど魅力的な女を他に知らないかもしれない。
終盤「もう一回くらい変身シーンみたいな」という思いに答えてくれる構成にもなっていたのでそれもよかった......。愛はやっぱり正義らしい。
あと最後のえっちは将来に思いを馳せていてとてもしあわせを感じたのだけど、そこからのエンディングが最高だった。最後まで魅力的に映っていた夕里はママになり、主人公はパパになっていた。娘にとっても夕里にとっても主人公は最高のパパなんだろうな。