踊る水疱瘡

エロゲの感想を綴ります。 僕なりに考えたことが少しでもあなたの心に刺さったならうれしい限りです。 ブログ名に深い意味はありません。

マルコと銀河竜 感想

おもしろいことにはおもしろかった。
高まる期待に流されるがまま購入した作品であったが、蓋を開けてみるとちゃんと宝石箱であった。
登場するキャラはどれも魅力的で、それを媒介するセリフ、声優の演技等は、どれもぴたっとはまっているようだった。


そして、僕はキャラを愛しすぎた。

たしかに、光速のテンポで進む本作はおもしろい。
加えて終盤の手前、「ラブ」という存在には目を見張った。さっきまでコメディが展開されていたのに、いつのまにか「愛」とコメディが混在していた。それに気づいたとき、ものすごくわくわくした。そして、もっとこの日常が見たいと思った。終わりが近づいてることも分かってはいたが、そう思わずにはいられなかったのだ。
このときの僕はじきに夢から覚めるとわかった子供だった。

物語の終盤は正直よくわからなかった。
綺麗に回収している個所はあった。でも、アスタロトと闘うこと、これだけはよく分からなかった。なんのために奴が存在しているのか。悪は彼の正義なのか。なに一つ共感できることない言動にため息をつくと同時に、よくアニメである「お前に何がわかる?」という悪党のセリフが思い起こされ、その一言、たった一言の重要性に気づかされた。
ハクアちゃんについてもだ。アスタロトはなにげに娘を気にかけていたが、そこらへんのことがかみ合いそうでかみ合っていなかったので非常に残念だった。(工数的な問題なのだろうか?)

別離についてもだ。僕は傲慢なので、アルコが好きなので認めがたかった。
光速で歩んできた物語をあのように終わらせることは許されなかった。
アスタロトという存在が、もっと彼女らの考え方を捻じ曲げてしまうようなキャラ性を有していたなら、少しは納得できたと思う。
アルコがいなくなるのは、あまりに突然なことのように僕は感じたのだ。

夢が覚めるのはいつも突然だ。

最後に

もっと光った作品になれたのではないかという思いがあるものの、楽しかったことに変わりない。
頼むから続編だしてくれ~~~~~~~~





青い空のカミュ 感想

哲学的なお話を期待して手に取ってみた。
今回の感想はかなり抽象的になりそうなので、プレイ済みの人こそ読んでほしいなぁと思う。

終えてみた今の気持ちを正直に吐露してみよう。
「なんだこりゃ」

はじめは、テキストの言い回しから認識に関するテーマをものすごく感じたので、
あの世界そのものが彼女らの認識が作り上げたものだと思っていた。
しかし、座敷童が存在してあの世界が実際に存在していると言うのだから、そうなのだろう。
もっとも、彼女の発言によって世界の存在は証明されるわけではないのだが。
で、そこらへんを考えてみたい。
加えて青空について。

最終的に蛍は元の世界に戻される(?)わけだが。
そこに燐の姿はない。
その場面で流れたテキストはやけに対比を強調するので私の目には印象的に映った。
燐と蛍もまた対照的だと言いたいのだと思った。(青と白も同様だ)


では、あの世界はなんだったのか。
それはよく分からない。
しかし、思うに二人だから成り立っていた世界なのだろうと私は思う。
青と白の調和がとれてなりたつ世界なのだ。どちらかが欠けては成立しない。


それは、攻略中に考えさせられたことでもあった。
二人は一緒にいると強くなるのだ。
もちろん、物理的にではない。精神的にだ。
世界の構造を把握し、それでも立ち向かうってのは一人じゃ無理だ、すくなくともあの世界じゃ。
そういう意味でシナリオに暖かみを感じたエロゲだった。

そして、ともに時間を共有することで見方の違いが鋭さを増してくるのかもしれないとも思った。
二人はいっしょにいると強くなる、私はそう言った。
しかし、当たり前だが自分の生き方については自分で決めるべきなのだ。

彼女らはそれに気づいたのだと思う。

そう考えるとカミュの言葉も効いてくるのではないか?
あの、、、ちゃんと思いだせないけど、
 絶望に慣れるのは絶望よりも悪い
みたいな言葉。

燐はどうなったのかは知らない。
個人的にはあの世界は崩壊したのだと思ってしまうけれど(だって実存するか誰にも分からなくなっちゃったんだもん)白の世界で生きているのかもしれない。



最後に
こうして考えてみるとなるほど神ゲーかな?と思ってしまうからおもしろい。
さすがに、神ゲーではないにしろ、十分楽しめる作品だった。えっちもよかったしね。
次はなにやろーかな。















グリザイアの果実 感想

はい、今回はグリザイアの果実です。

購入に至った理由
アニメは見たことあって、心に残った作品だったので今回手に取ってみました!

さて、感想を綴っていこうと思うのですが、
しょーじき、蒔菜、みちるルート以外はあまり心に残らなかったので割愛です。。。
お好きなルートがあった方には申し訳ないです。。。。
(僕が感動できなかったのが全面的に悪いんです。
 初めてやるエロゲがこれだったら泣いてたと思いますのであしからず。)

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正直苦痛だった。
テキストが苦痛。
漢字が多くて読みたくないなと思ってしまい、自分が日本人であることを疑い続ける羽目になった。

内容は、
雄二くんがとにかくおせっかいをやいて仲を深めていくといったもの。
とにかくスピード感がすごく、たいしておもしろいわけでもなかった。

しかし、個別に入るためには必要な処置であったと言わざるを得ない(主人公は転校生なので)ので、あまり文句を言う気はない。


蒔苗ルート

ライターが共通と同じと知り、がっかりさせられながら進めた。
序盤は、退屈そのものだったが、中盤にかけておもしろくなった。
要因は明確である。
雄二くんが蒔菜ちゃんのパパになったからである。こうして、ライターの書くテキストも柔らかになり、僕でも読める代物に変貌したわけだ。
と冗談めいていったが、まじでおもしろくなったんだよ。
このCGですべてが救われた。
はじめてこのゲームを選択してよかったと思える瞬間だった。
箱庭のような雰囲気の校内で遊ぶ図、これが俺の求めていたものだった!
これだよこれ
ねんね

あとこれも!

バイク


二人で雄二君が師匠と過ごした別荘に行くんだけど、他ルートと違った気色があった。物語の核心を
なめまわしている感じ。
蒔菜ちゃんのパパ(雄二くん)を伺う視線は、とてもやさしかった。



終着へ。
そこからは逃亡の物語。
襲い来る敵から逃れることを決意した雄二くんと蒔菜ちゃん。
雄二君はなんども追っ手を撃退する。
無双、無双!
傷つきはしたもののハッピーエンド!
うーん。。。ながい!
これからなにかを感じ取るのは無理だった。(感想を短くまとめるのも言わずもが)


みちるルート

みちるルートは最後にやったが、正解だったと思う。間違いなく名ルートだったのではないか。

みちるは二重人格で、序盤の展開からよかったと思う。
もう一人のみちるが雄二くんとキスをし、そこから物語が展開していく。

印象的だったのは、みちるがよくネコといっしょにいたことだ。
表情がコロコロと変わるみちるはまさにネコのようだなと思った。
と同時に、物語の展開は、ネコがひとつのキーになってくるのではないかと思った。
よくネコは死に際に姿を消すというし、ネコもしくはみちるが姿を消すのかなぁなどと
なんとなく考えていた。

しかし、ネコは無残にも車にひかれて死んでしまうのでした。
ここは正直つらかった。
なんでそうも交通事故が好きなのか、他の選択肢もあったんじゃないか!と このときは 少し思った。
(他のルートで交通事故はお腹いっぱいだったのだ)

そして、みちるは、雄二くんとのデートごっこを通じてどんどん本気になっていく。
雄二くんは雄二くんで、それは依存だ、甘えだと罵り、自ら葛藤しながらも普通にセックスして気持ちよくなってしまう。
みちる√11

このときはじめて風見雄二という人間が見えた。
この瞬間にこのルートがすばらしいものになった。

終着へ。
みちるはもう一人の自分に完全に主導権を渡した。自分を暗い闇の底に沈めて。

しかし、雄二くんはそれを赦さなかった。もう一度みちるを浮上させ、問いかけた。

でた一言は「しにたい」だった。

そして、雄二くんはみちるを殺すことを決めた。


みちるは目を醒ますと死んでいた。

体がどうしても動かない。棺に入れられ、寝そべっているらしい。
みんなの声が聞こえる。そして、棺の中にみんなの手紙がいれられた。
雄二は死を宣告し、私を土の中に埋めた。
棺の中は真っ暗だった。

これが死、なのかもしれないと思った。いろいろなことを考えた。
まだ死にたくなかった。

死なないためには、足掻くしかなかった!
力いっぱい天井を叩いて叫んで、生きた。

泥にまみれたみちるを雄二は引っ張り上げた。やさしそうな笑顔でもって。
埋められて三日が経過していたようだった。

その後、二人はいっしょにお風呂に入ってえっちをした。
本当の愛を感じながら、みちるは騎乗位をした。

みちる√13

そこからは少し蛇足だった。
もう一人のみちるは、みちるの受けた臓器提供によるものだったようだ。
なんと、みちるもまた交通事故で死にかけたらしいのだ。そうですか。。。

二人は、もう一人のみちるの家族に会いに行った。このときのノリは雄二くんのアメリカ的なノリが発揮され、高評価。


といった感じ。長々とストーリーを言ってしまった。

終えてみると、みちるは全然ネコなんかじゃなかった、と思う。
いや、ネコだったかもしないが正しいか。みちるは自ら生きたいと願った。
そうして死の箱からみちるは抜け出したのだ。

シュレディンガーのネコというのはばからしくもある。
観測されるまで生死が決定されないなら、箱をぶち破って抜け出せばいいのだ。
そうすれば、生が観測され決定される。

そう思えば、ネコの死は必然だった、と私は思う。