踊る水疱瘡

エロゲの感想を綴ります。 僕なりに考えたことが少しでもあなたの心に刺さったならうれしい限りです。 ブログ名に深い意味はありません。

9-nine-ここのつここのかここのいろ 感想

おもしろかった。
悪い点がおおよそなかったので万人に胸を張っておすすめできる。
短いので深く語ることはできそうにないけれど、それでもがんばって綴ろうか。

良かった点
まず、BGMがいい。このゲームの良さの半分くらいは音楽にあると言っても過言じゃないかも。サントラ欲しい。
次、テキストがいい。短い本作だけれど満足度を高めてくれる要因はテキストにあると思った。ヒロインとの会話が、いい意味で少しくどいと感じるくらい引き伸ばされており、十分にヒロインの魅力をかんじることができる。地の文もスマートで僕は好き。
次、シナリオ。一周目はあっけなくバッドエンドを迎え、二週目へと続く。この構成によってヒロインの可愛さだったり、主人公の言動に十分注目することができたように思える。つまり、物語に没頭できたという訳だ。
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一週目も十分に面白いのだが、どこか欠けているような印象を僕は受けた。能力が作中で語られるアニメの話とリンクしているといった点は、出来過ぎているといった所感をプレイヤーに与えるし、主人公の言動もよくわからなかった。
そして、だからこそ二週目のテキストは読んでて楽しい。二回目になるとさっきまで知らなかったことは既知の出来事になってるからだ。我々はそこに霧があると知っているのだ。能力なんてものは既知のものになってて、その世界観を我々は受け入れている。
また、主人公の言動は一週目と全然異なっていて(というかプレイヤーが違う運命目指して選択するのだが)、もやもやが晴れたりする。愛は世界を救うと叫びたくなる。

とすこし抽象的な感想になってしまい申し訳ない。
だけど、こうbgmとテキストの調和のもたらすおもしろさってのはやっぱり実際にプレイしないとわかんないよ。

と言っていたら、一つ書きたかったことを思いだした。
それは、作中で「死」という言葉がでてくること。

能力バトルってその間合いが想像できないときがあるよね。
個人的に間合いって大事なものだと思っていて、剣を持っていたら間合いが近いと緊張感が増すし、武器が拳銃なら間合いが遠くても緊張感ってあったりするよね。その緊張感ってまさに死と隣り合わせになってるから生じるわけで、死との距離って形容してもいいと思ってる。
で、能力バトルとかで目に見える武器が無いと、正しい間合いがよくわかってないから緊張感が薄れる場合がある。つまり、死を感じないから浅く見える。

で、本作では人が死ぬんだよな。
不謹慎だけどそれが本作のいいところ。おもしろさがぐっと増すポイントだと思う。



俺の姿が透明に 感想

おもしろいルートはあったけど最後に湯冷めした。

おもしろかったのは七夕莉、亜芽。つまんなかったのはチトセ、琥珀

チトセ、琥珀は共通までかなり好きなキャラで期待していたが、個別で魅力を出し切れず失速と言った感じか。
チトセを最後に攻略したらこのゲームの評価は下がりそう。終わりよければすべてよしなので。

以下、個別ごとの感想(攻略順)

冬羽
シナリオに内容がなかったけど個別で好きになったキャラなので評価は普通。
共通では軽い女だな、はやく失せろとばかり思っていたが、周りから恋愛相談を持ちかけられて虚勢を張ってる描写から一気に好きになっていった。んで、えっちでもなんだこいつかわいいじゃねーかと思いながら見ていた。
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きんぱつ

〆は、二人とも透明人間になっちゃってその状態で愛をはぐくんで終わりだった。主人公は透明人間になって「こんな状態で風呂を覗いてもばれないから全然だめだ」みたいなことを言ってたけど、その後速攻えっちの流れはなんなの? しかもそこで終わるし。

七夕莉
一番おもしろかったかもしれない。なんか唐突にセックスしだして困惑したけど、、、主人公も主人公で「愛してる」と言ってくれない七夕莉に困惑してるみたいだったけど、それでもめちゃくちゃエッチしたっていうのがえろいよ。七夕莉も共通では好きじゃなくてうざいなって思ってたけど、えっちしてる七夕莉はめっちゃかわいかった。
めちゃくちゃえっちしたあとにきたシリアスも全然大したことなくてクソだなとは思わなかったし、なにより回想がよかった。回想での七夕莉の冷たい感じがよかったし、そこでの主人公の言動もちょっとかっこよかった。その後の、本当の愛を感じながらのセックスも必見。めちゃくちゃセックスした後だからな、余計に煮詰まるものがあったと思う。
終盤はお約束通り、主人公は本当の透明人間になりかけ無事解決し(解決パートがくどくなくてよかった)えっちするんだが、これもよかったよね。
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思えば、共通から七夕莉は、主人公と共鳴する形でえっちなふざけ合いをしてるんだけど、最後までそれが続いて本当の愛を感じ合ってるわけだし。
エピローグも、明るい未来が続いていきそうだなって思わせる感じよかった。一番主人公とお似合いなキャラなのかもって思う。

亜芽
序盤の方の選択肢で妹(亜芽)とえっちすることを選ぶと分岐する。これは正直くそだと思った。風呂覗くはまぁまだいいとして、いきなりえっちはなぁ~と思った。しかもフェラからだし。これ選択したらバッドエンドでいいよ。
しかし、進めるにつれてこの妹は相当やばいんだなって分かったから許すことにした。主人公に体だけ差し出す性奴隷に志願するんだもんなぁ。しかも恋人になれない理由にモラルのモの字もない。
このあたりでこのルートはくそなんだなって確信して諦めたんだけど、主人公が「愛してるぞ」と耳元で囁きながらなんども中だししてるのエロかったので評価は上がった。妹は妹で種付けされてんの認めて気持ち良くなってるし。
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本当の恋人になるシーンはお風呂場で正直拍子抜けだったけど、シリアスが長く続いたわけじゃないからそこまで文句はない。その後の展開も全然わるくなかった、嫌いじゃないぞ いやむしろかなり好き。(op歌詞引用)(実際はそこまでではない)

琥珀
共通ルートではかなり助けられたのにどーして、、、。こいついなかったら共通くそつまんなかったと思うのだが、個別ルートは逆に輝きを失っていた。めっちゃ寝るし。。。寝る以外なんかしました?
他ルートでテンポよく会話進めてシリアス極力短くして面白さを保っていたのに、いきなり声優が本気で演技してきたからビビったわ。一番普通に寄せたシリアスだったし、、、なんか興ざめでした。

チトセ
最初のオナニーから残念ルートの道を歩み始めたよね。主人公もかなり引っ張ってオナニーのこと会話に出すし。琥珀ルートから思い始めたけど、だんだんテキストがライターのオナニーになってんだよな。
でもまぁおもしろいところはあって、まぁそれこそライターが笑顔浮べてそうなことなんだけど。チトセは薬のせいで現実世界から消えたわけだけどVtuberやってたくさんの人に認知されて”ちゃんと”存在してるとか、そういう落とし込みはおもしろかったし、透明化の薬を皇帝、不老不死と結び付けていておっとは思ったけど、足りないんだよな。。。最初から寒かったし、なによりこんなに崩れてたら救いようないもん。えっちシーンで新キャラ登場させんな。
くずれ

月の彼方で逢いましょう 感想

近々FDが発売されるということでやりました。

結論としては、結構満足です。
複数ライターということでかなりおそるおそるプレイしていたのですが、さほど気にならなかったですし、個人的にそこまで悪いと思ったところはありませんでした。灯華ルートがどうしようもなかったにしろ、それについてもそこまで叩く気にはなれません。

共通
正直つまらなかったです。あまり詳細に覚えていませんが、つまらなかったことは覚えています。要因は間違いなく灯華ですね。灯華が嫌いだと、「なんだこのビッチは」と延々に呟き続けることになるのではないでしょうか。(逆に灯華好きなやついんの?って問いたい)

個別ルートについて

攻略順は 栞菜→きらり→霧子→聖衣良→雨音→灯華→うぐいす でした。

栞菜ルート
中盤までキャラゲーのような話がだらだらと続いていましたが、終盤にかけてぐっと惹きつけられました。起爆剤は編集長の言葉だったような気がします。じれったくも現状を打破できず、主人公は担当としての責任を感じますが、暖かくも厳しい意見をくれる編集長は物語に深みを与えたように思います。主人公が栞菜を追って北海道に飛んでからは、息をするのも忘れてプレイしました。

きらりルート
最初から最後まで本質しか言わなかったキャラ。主人公が出版社勤務であるというあまりみない(?)設定を生かした無難な話でおもしろかったです(こなみ)
月の彼方で逢いましょう  2020_03_14 23_51_10


霧子ルート
三十半ばのキャリアウーマン霧子が母親から婚期を心配され、半年だけ婚活することに。そして、たまたま婚活会場に居合わせた、同じ出版社勤務の主人公とそれをきっかけに距離が近づいていく。
個人的には、霧子の母親のおせっかい具合がいい感じにうざくておもしろいなぁと思いました。(リアルの親はマジでうざい。)また婚活会場にいた主人公ですが、記事のネタ集めのためにいるんですよね。それがまた出版社勤務である設定を生かしていて、おもしろいなぁと思いました。
霧子は他ルートでかなり魅力的な人に映っていたので、プライベートでみせる不器用さみたいなギャップが見れて楽しかったです。

聖衣良ルート
個人的にスクール編とアフター編で好感度が逆転したキャラ。スクール編ではガキのくせに生意気なだなと正直思っていた。しかし、スクール編の終わりで好感度が一気にあがったのだ。自分でもよくわからないけど、この一枚のCGみて好きになった。はて?
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また、アフター編ではjkになった大人な聖衣良ちゃんの声が見事にはまっていたように思う。声優の名前を覚えるのが苦手な僕でもこの声優の名前(白月かなめ)はさすがに覚えた。というか脳に刻まれた。
このルートはとにかく優しかった。聖衣良ちゃんが味噌汁を作ってくれるのでなんだかとても癒された。一家に一台聖衣良ちゃんよこせ。
とはいえスクール編で聖衣良ちゃんは子供扱いされるのを嫌がっていて、それを生かす形でまた違ったアフター編を展開することもできたんじゃないかとも思った。たしかに大人になった聖衣良ちゃんといちゃいちゃ同居する話もひとつではあるが、スクール編でなにか決定的な事故が起きてアフターに続く、みたいな。もうちょっと濃い話を期待した自分でもいたかなっていう感じです。

雨音ルート
とにかくかわいい。スクール編中盤ではかわいいがすぎて少しうざいなと思ったけど、主人公と結ばれてからはいっそうかわいい。徐々にセリフが洗練されていったようでした。また、初夜で積極的な姿勢を見せられ、うおおおおおおおとなった。
シナリオは、デバイスを通じて過去とつながり、涙を誘うものでしたが、わかっていてもうるっとくるものがありました。思うに、ポール・グレイがしっかりと描かれていたからなんですよね。晩年に発狂した天才。我々の想像もしえない努力の積み重ねや熱意、そして雨音に対する自責の念がリアリティをもって流れ込んできました。ポール・グレイという存在は当たり前にフィクションですが、重なる実在がいたからこそ、このリアリティを経験できたと思います。言わずもがスティーブ・ジョブズですね。
あと個人的には、シトロン社ってのがツボでしたね。シトロンはフランス語でレモンを意味しますから。レモン社だったら、あまりに滑稽すぎる。

灯華ルート
最初から最後まで嫌いなキャラだった。
シナリオは言うまでもなくくそだったけど、ひとつ光る点があったのでそれについて述べる。それは、主人公が過去で結ばれたことだ。童貞の主人公は、灯華と結ばれた過去の自分とチャットのやりとりをするのだが、それはちょっとおもしろかった。過去の自分から童貞卒業を知らされる童貞、今どんな気持ち?
しかし、同時に難しさもあった。過去の主人公が灯華とエッチするシーンはあまりにも興奮しない。嫌いだからそうなのだが(灯華のことが好きな主人公ももくそなのだが)、なにより困惑している現在の主人公の顔がちらつくのだ。そして、この置いてけぼり感をくらった現在の主人公はまさにプレイヤーを鏡写しにしている。僕はこのときどういう視点を保てばいいのか分からなかった。過去の主人公の目線になって灯華とのえっちを楽しむべきか、現在の主人公の目線になって――。とにかく、可能性は見て取れたけど、その可能性に潰された残念なルートというのが僕の感想だ。

うぐいすルート
僕の中では、正直影が薄いキャラだった。先輩風をふかすもうすぐいなくなる生徒といった感じだった。だからか知らないが、主人公と結ばれてもあまりなにも思わなかったし、学生の恋愛なんてこんなものかと達観したかのように思っていた。
そして、あっけなく死ぬ。死に際に泣くことはなかったが、その後の朗読はまぁよかった。詳しく言うと稚拙になりそうなのでやめておくが、すっと心に入ってきた。そして、ここらへんで終わりかなっと思っていたらまだあった。うぐいすの死を受け入れてから新薬ができたようだ。遅れながらの希望の発芽は絶望だった。主人公は自暴自棄になるも本質しか言わないきらりに助けられ、再び生きることを決心する。
その後の展開はちょっと変わっていた。生きることを決めた主人公であったが、やはりまだ心残りというか消化しきれない気持ちが残っていたのだろうか。過去の自分に「後悔するぞ」と送りまくる。この絵はなかなかにシュールだったが、今考えるとちょっと染み入る。
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そうして主人公は違う未来でうぐいすと出会う。この場面は結構素敵なんじゃないかと思う。たしかにメッセージによって過去は変わったが、その本質は文字の羅列ではなく「思い」のように思えるからだ。このルートで主人公は過去の自分に具体的にこーしろ、あーしろというメッセージを送っていない。送ったのはあくまで「後悔するぞ」だ。その行動は、うぐいすを亡くしたけれど生きることを決めた主人公のいわば妥協点のようなものに思えるし、それで過去が変わったとして誰に責められよう。未来からの思いが意識できないレベルで伝わり、自分の意志で行動し新たな未来を切り開いたならそれは素敵なことだと僕は思う。